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1) 舎利弗 | 智慧第一 (バラモン出身) |
(1) 持物:両手で団扇をもつ。 | 1) 多くの経典に釈迦の応答者として登場、教団第一人者、釈迦 より早逝。 2) 聖なる場所、俗なる場所と分けずに坐禅をせよとの維摩居士 の忠言。 |
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2) 目けん連 | 神通力第一 (バラモン出身) |
(1) 持物:左手に蓮華、 右手は体側に下げる。 |
1) 舎利弗と幼馴染で弟子同期、釈迦より早逝。 2) 餓鬼道に落ちた母親を救出するため釈迦の助言により7月15日 に行った僧侶による供養が盂蘭盆の由来。 |
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3) 大迦葉 | 頭陀(托鉢)第一 (バラモン出身) |
(1) 持物:右手錫杖 | 1) 釈迦後継者、第一結集のリーダー。 2) 釈迦の涅槃に間に合わなかった迦葉が遺体に仏足礼拝を行なう と薪に火がつき荼毘に付された。 3) 貧しい、裕福と分けずに無心に托鉢せよとの維摩居士の忠言。 |
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4) 須菩提 | 空解第一 無諍第一 (ヴァイシャ出身) |
(1) 持物:左手如意を胸元に、 右手は腹前にさげる。 |
1) 長者の子で祇園精舎で出家、仏教の空の思想に精通。 2) 外道から非難や中傷・迫害を受けても決して言い争うことなく円満 柔和を心がけた。 |
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5) 富楼那 | 説法第一 (バラモン出身) |
(1) 持物:両手で柄香炉を胸元 から差し出す。 |
1) 初転法輪後の一番弟子で60種の言語理解する。釈迦と同年の 最長老。 2) 仏弟子の中でも最も多くの人を導いたので、説法第一といわれ る、方便に長けた 庶民派。 |
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6) 迦旃延 | 論議第一 (バラモン出身) |
(1) 印相: 定印・胸前で指を 絡めて両手を組む。 |
1) 人を見て法を説く釈迦の教えを分かりやすく解説して「論議 第一」と言われる。 2) 授戒に必要な比丘10人を5人に削減することで釈迦の理解を得る。 3) 学者タイプで、時には教義広説に苦心して困り顔をする。 |
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7) 阿那律 | 天眼第一 (クシャトリア出身) |
(1) 印相:左手で右手首を掴む。 | 1) 釈迦の説法での居眠りを恥じ、不眠を誓い失明 したが天眼=智慧 を得る。阿難の親戚。 |
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8) 優波利 | 持律第一 (シュードラ出身) |
(1) 持物:左手で鉢を持つ、 右手は説法印。 |
1) 元は理髪師でカーストの最下位出身 王族に授戒順を譲る。 2) 律儀な性格から戒律に精通し、よく順守した。釈迦死後の 第一結集 戒律編纂の中心人物。 |
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9)羅ご羅 | 密行第一 (クシャトリア出身) |
(1) 印相:説法印 | 1) 釈迦の実子 。 舎利弗と目けん連から指導を受けるも特別扱い を嫌い厳しく戒律を守る。 2) 「密行」というのは、人が見ていないところでも戒律を護り続ける こと。 |
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10) 阿難 | 多聞第一 (クシャトリア出身) |
(1) 印相:合掌 | 1) 釈尊の従兄弟で出家後は侍者として生涯釈尊に仕えた。 2) 釈尊の法門を常に間近で聴聞し記憶した多聞第一の尊者。 経典の始まり如是我聞の我は阿難の事である。 3) 美男ゆえに数々の女難があったが切り抜ける。 4) 釈迦は出家を求めた伯母を当初拒んだが、阿難に説得され 女人出家を受け入れる。 |
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1)八幡神 | 東寺・八幡3神 |
1) 八幡神は、宇佐八幡宮を源流とする神。神仏混淆、本地垂迹説により、八幡神 が、八幡大菩薩となり僧侶の姿形をもって表される。八幡神が応神天皇に擬さ れたことにより、通常、応神天皇を主神として、比売神(ひめがみ)、応神天皇の 母である神功皇后を合わせて八幡三神として祀る。 2) 東寺、薬師寺の三体像は著名である。又、八幡大菩薩一体の像であるが、 東大寺に安置される快慶作の像も有名である。 3) 平安以降、武士の尊崇を集めて全国に八幡神社が勧請されたが本地垂迹 思想が広まるにつれて八幡神か八幡宮の神として敬われる。 4) 僧形八幡は、蓮華座に座り錫杖と数珠を持って日輪光背を背負う。 |
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(1) 姿形: @八幡三神像(東寺) A僧形八幡像(東大寺勧進所) (2) 作例: 松尾大社、東寺 奈良博物館、 熊野速玉神社 |
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2) 蔵王権現 | (1) 面相:三眼 (2) 持物:独鈷 (3) 姿形:右足上げ (4) 作例:金峯山寺、 奈良博物館 |
1) 修験者に信仰された悪魔降伏菩薩。役行者が金峯山で感得した修験の神。 制作が始まった。平安時代後期には容姿形状が一定せず、鎌倉時代初期に 固定されるようになる。 2) 明王と同じ忿怒相で 青黒肌を持つ。 |
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3) 三宝荒神 | (1) 面臂:八面六臂 (2) 面相:忿怒相 (3) 作例:泉涌寺来迎院 |
1) 日本古来の荒魂(あらみたま)に、古代インドに源泉をもつ夜叉神の形態が 取り入れられ、神道、密教、山岳信仰などのさまざまな要素が混交して成立 した。密教の明王像に類似。 2) 三宝(仏法僧)を守る荒々しい神で 特に修験道、日蓮宗で信奉されている。 3) 不浄や災難を除去する神とされることから民間信仰でかまど神として祀られる。 |
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4) 青面金剛 | (1) 面臂:一面六臂 青肌 (2) 装飾:手足首に巻蛇、 髑髏瓔珞 (3) 作例:東大寺 |
1) 人々の中に住む三尸虫(さんし)が庚申の日に天に昇り人間の悪行を報告し 疫病を流らす。 2) その日は庚申様と呼ばれる疫病神青面金剛を祀り寝ずの番で 三尸虫を 見張る (庚申待)。 |
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5) 妙見菩薩 | 法輪寺・妙見菩薩 |
(1) 姿形:甲冑を着けた武将 (2) 持物:刀剣を掲げる (3) 作例:法輪寺 |
1) 北極星の神格化で長寿延命や除災招福の祈祷を行う。 2) 眼病治療にも霊験がある。 3) 日蓮宗では多くの寺院に妙見宮建立し菩薩を祀る。 |
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6) 牛頭天王 | (1) 頭上:牛面 (2) 持物:斧・羂索 (3) 面相:三面・忿怒相 (4) 作例:松尾神社、興禅寺 |
1) 京都祇園八坂神社の祭神でスサノオ尊の習合神、疫病を防ぐ神、疫病を 除く神として敬われる。 又、牛頭天王は、大威徳明王の化身とも言われる。 2) 牛頭天王が沙伽羅龍王の住む竜宮に三女(頗梨采女)をめとりに行く旅の 途中、貧しい蘇民将来が泊めてくれたお礼に厄除けを約束する「蘇民将来 之子孫也」の札を渡すと言う民間伝承が広く伝わる。 |
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1) ゑびす神 【商売繁盛】 |
1) 日本古来唯一の福の神である。 古くから漁業の神でもあり、後に留守神、さらには商いの 神ともされ庶民救済の神といわれる。 2) 知恵を働かせ額に汗して働けば福財を授けてくれる。関西では1月10日を「十日戎」と言い、 今宮戎神社、西宮神社などへ多数の参拝者がある。 |
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2) 大黒天 【開運招福】 |
1) 元来はヒンドゥー教のシヴァ神で青黒い身体をもつ戦闘神であるが、日本では仏法守護神の 1人として伝わる。 2) 中世以降、神道の神である大国主命と混同され農耕福徳の神となる。 3) 打ち出の小槌を持ち笑みを浮かべる姿から商売繁盛の守り神とされる。 |
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3) 毘沙門天 【七福即生】 |
1) 北方の守護神、仏教を守護する神であり、毘沙門天を信仰すると十種の福を得るとされる。 2) 菅原道真や小野道風も信仰していたといわれる。 |
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4) 弁財天 【福徳自在】 |
1) 元来古代インドに流れていたという聖なる川、サラスヴァティーを神格化した水と豊穣の女神 。 2) 川の流れから音楽、弁舌、学問の守護神となる。 3) 日本では仏法を守護する天部の一員として敵を滅ぼす役割をもちながらも、福徳や財宝を授 ける女神として信仰されている。 |
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5) 布袋尊 【諸縁吉祥】 |
1) 中国・唐の時代に実在した僧契此がルーツとされる。中国では弥勒菩薩の化現として信仰される。 2) 鎌倉時代に布袋尊が伝わり、禅画の題材として描かれていた。庶民からは福の神として崇められ、 持っている大きな袋は「堪忍袋」とみなされた。 |
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6) 福禄寿神 [延寿福楽】 |
1) 道教での人の寿命を司る南極老人星と中国の泰山に住み人の生死を司る泰山府君を人格化し たもの。 2) 幸福・高禄・長寿の三徳を備えており商売繁盛・延寿・健康・除災を祈願する。 |
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7) 寿老神 【不老長寿】 |
1) 道教思想で老子が昇天して南極老人星になる。その南極老人星を人格化し神となる。 2) 三千年の長寿を保つ玄鹿を従え、人々の難を払う団扇を持っている。 3) 日本では禅宗伝来後に発達した水墨画に寿老人が描かれていた。福財・子宝・諸病平癒・長寿の 功徳がある。 |