大報恩寺六波羅蜜寺

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大法恩寺


大報恩寺
 1227年に奥州藤原秀衡の孫と伝わ
る求法上人が創建。 千本釈迦堂とし
て釈迦信仰の中心地として賑わう。
屋根は 一重の入母屋造で檜皮葺。
正面に一間の向拝が付属している。

本堂内陣

01-2 鎌倉
本堂・釈迦如来坐像
 像高は89cm、ヒノキ材寄木造、玉眼
 漆箔仕上げ。 快慶の一番弟子 行快
 の代表作。

01-2 鎌倉
本堂・釈迦如来坐像(2)
 須弥壇にある厨子に安置されてい
 る。厨子入りの本尊は本堂創建時
 に収蔵されている。

霊宝殿内部

霊宝殿(六観音)

霊宝殿(十大弟子)

霊宝殿
六観音菩薩像、十大弟子立像など3
件の仏像のほか, 北野経王堂一切
経5048帖、 北野万部経会で使われ
た太鼓の縁が 重要文化財として収
蔵する。

02-01 鎌倉
六観音・聖観音
像高は178cm 、カヤの一木造、素地仕げ 、玉眼入。右手は施無畏印、左手は腹前に蓮華の蕾を持つ。

02-02 鎌倉
六観音・聖観音(2)
 観音菩薩の名を唱えれば直ぐに声
 を聞き付け即座に救ってくれる。人
 間の形をした観音菩薩の原型。

02-03 鎌倉
六観音・十一面観音
 像高は 180cm、カヤの一木造、玉眼
 嵌入。観音菩薩の頭上に十面をつけ
 た最初の変化観音となる。

02-04 鎌倉
六観音・十一面観音(2)
 観音菩薩の超人間的な 頭の働きを
 補佐する。左手は蓮華を持ち、右手
 は体側に下ろす。

02-05 鎌倉
六観音・千手観音立
 像高は180cm、カヤの割矧造、素地
 仕上げ、玉眼入。中央手は合掌印を
 結ぶ。

02-06 鎌倉
六観音・千手観音立(2)
 脇手は40臂で二十五有の世界を掛
 けて千手となす。掌に目がついてお
 り衆生を目で見て手で救う。

02-07 鎌倉
六観音・如意輪観音
 像高は96cm、カヤの割矧造、 素地
 仕上げ。右足を立膝し、頭を傾げ右
 手で頬杖をつく慈悲相。

02-08 鎌倉
六観音・如意輪観音(2)
 右脇手の如意宝珠で願いを叶えて
 左脇手の法輪で煩悩を破壊し あら
 ゆる衆生に財宝を与える。

02-09 鎌倉
六観音・馬頭観音
 像高は173cm、カヤの一木造、素
 地仕上げ。両手で馬の口を模した
 根本馬口印を結ぶ。

02-10 鎌倉
六観音・馬頭観音(2)
 馬頭明王とも言い 頭上に牛馬を置
 く。馬頭にちなんで牛馬の息災安全
 を祈る対象となる。

02-11 鎌倉
六観音・准堤(胝)観音
 像高は176cm、カヤの割矧造、素地
 仕上げ。准堤は清浄を意味し女子の
 の純潔の徳をあらわす。

02-12 鎌倉
六観音・准堤(胝)観音(2)
 背面に「肥後別当定慶」と記された
 墨書銘があり、この菩薩立像は定
 慶一派の作品と推定。

03-01 鎌倉
十大弟子立像・舎利弗
 像高は94.8cm、檜の割矧造、彩色
 截金、玉眼入仕上げ。聡明さで知ら
 れる「智恵第一」となる。

03-02 鎌倉
十大弟子立像・舎利弗(2)
 右手で柄の長い団扇を支え、左手
 で柄尻を受ける。衣文に襞の深浅
 を織り交ぜて変化を付ける。

03-03 鎌倉
十大弟子立像・目けん連
 像高は97.2cm、檜の割矧造、彩色
 截金、玉眼入。 餓鬼道に落ちた母
 を救出し「神通第一」となる。

03-04 鎌倉
十大弟子立像・目けん連(2)
 左手に蓮華を持ち、右手は体側に
 下げる。 足ほぞに巧匠法眼快慶と
 の墨書が見つかる。

03-05 鎌倉
十大弟子立像・大迦葉
 像高98.0cm、檜の割矧造、彩色、截
 金、玉眼入仕上げ。釈迦没後の教団
を指導し「頭陀第一」となる。

03-06 鎌倉
十大弟子立像・大迦葉(2)
 口を開けて歯を見せ眉を寄せて睨
 み据える。厳しく激しい信仰心をみ
 せる。右手に錫杖を支える。

03-07 鎌倉
十大弟子立像・須菩提
 像高は94.0cm、檜の割矧造、彩色
 截金、玉眼入。 空の世界を一番理
 解する「解空第一」となる。

03-08 鎌倉
十大弟子立像・須菩提(2)
 左手で如意を胸元に上げ、右手は
 腹前にさげる。 肉付きのよい顔で
 口を開け正面を睨む。

03-09 鎌倉
十大弟子立像・富楼那
 像高は96.4cm、檜の割矧造、彩色
 截金、玉眼入。 弟子の中では説法
 に優れ「説法第一」となる。

03-10 鎌倉
十大弟子立像・富楼那(2)
 風貌は、比較的若い。視線を左方
 に向けて、両手で柄香炉を胸元か
 ら差し出す。

03-11 鎌倉
十大弟子立像・迦旃延
 像高は99.8cm、檜の割矧造、彩色
 截金、玉眼入。釈迦の教えを良く解
 説する「論議第一」となる。

03-12 鎌倉
十大弟子立像・迦旃延(2)
 胸前で指を絡めて両手を組み、唇
 を結び、伏し目がちに視線を落とし
 深く沈んだ表情をしている。

03-13 鎌倉
十大弟子立像・阿那律
 像高は 96.7cm、檜の割矧造、彩色
 截金、玉眼入。不眠修行で失明した
 が智恵で「天眼第一」となる。

03-14 鎌倉
十大弟子立像・阿那律(2)
 失明したせいか 穏やかな風貌になり
 唇の朱が目立つ。上半身をやや右に
 に向け、左手で右手首を掴む。

03-15 鎌倉
十大弟子立像・優波利
 像高は96.0cm、檜の割矧造、彩色
 截金、玉眼入。 戒律を守ることで
 「持律第一」となる。

03-16 鎌倉
十大弟子立像・優波利(2
 像内の額裏に法眼快慶/行快/法
 橋と記されており 快慶と行快の共
 同作と思われる。

03-17 鎌倉
十大弟子立像・羅ご羅
 像高は 97.9cm、檜の割矧造、彩色
 截金、玉眼入。 表裏なく戒律を護り
 続 け「密行第一」となる。

03-18 鎌倉
十大弟子立像・羅ご羅(2)
 釈迦の実子で顔も若く見えるが舎
 利弗、大迦葉などの長老に伍して
 偏 段右肩で法衣を羽織る。

03-19 鎌倉
十大弟子立像・阿難
 像高は97.0cm、檜の割矧造、彩色
 截金、玉眼入。釈迦の多くの説法を
 聞き「多聞第一」となる。

03-20 鎌倉
十大弟子立像・阿難(2)
 胸前で合掌する。 釈尊の従兄弟で
 侍者として生涯釈尊に仕えた。美男
 ゆえの女難を切り抜ける。


六波羅蜜寺

六波羅蜜寺
951年に空也上人が、この地に西光寺
を建立。数度の戦災の後 1363年六波
羅蜜寺として再建。内陣は しとみ戸を
吊り下げた格子で外陣と仕切られる外
陣は板敷き、内陣は低い土間とする。
01-1 平安中期
国宝:十一面観音立像
 像高258cmの大きな像で頭・体の根
 幹部を一材から彫り出すヒノキの一
 木造、内刳り、漆箔。
01-2 平安中期
国宝:十一面観音立像(2)
 表情は温和であり、平安前期から
 平安後期の和様彫刻に至る 過渡
 期を代表する作例。
宝物館
  唱えた念仏が六体の仏像の姿で
  表現される空也上人立像や平清
  盛坐像など 歴史書に掲載されて
  いる平安から鎌倉時代の 名品を
  多数収蔵する。




宝物館内部
02-1 平安中期
薬師如来
 像高は約160cm、最初期の桧寄木
 造。 技法が成熟する前のもので内
 ぐりは深くはない。
02-3 平安中期
薬師如来(2)
 円弧を描く伏し目や肉髻のなだらか
 な隆起。定朝が完成させる寄木造り
 の現存最古のもの。
02-4 平安中期
四天王・持国天
 像高179.4cm、ヒノキの一木造。
 体はどっしりと構えて、右手で剣
 を振り被り、右足を岩載せ、前を
 見据える。




02-5 鎌倉
四天王・増長天
 像高は175.7cm、寄木造。鎌倉時代
 の補作。右手の刀を大きく後ろへ振
 り上げ左手で三鈷杵を握り飛び掛か
 らんとする。
02-6 平安中期
四天王・広目天
 像高は169.7cm、ヒノキの一木造。
 顔は小さく体にひねりが入っている
 がやや平板で鈍重。右手に三鈷杵
 を握る。
02-7 平安中期
四天王・多聞天
 像高は176cm、ヒノキの一木造忿怒
 相で右手で戟を支えて、左手は宝塔
 を捧げ、左足を踏み出す。
02-8 平安後期
地蔵菩薩立像
 像高151,8cm、彩色に切金を混用。
 左手に頭髪を持ち「鬘掛地蔵」と呼
 ばれる。定朝の作とも。




02-9 平安後期
地蔵菩薩立像(2)
 地獄に落ちた源国挙が地蔵菩薩に
 助けられたことから、定朝に地蔵菩
 薩の作像を依頼との説話。
02-10 平安後期
夜叉神立像
 夜叉とは インドで樹木の精霊として
 信仰された鬼神である。口元に上歯
 が見え歯痛を治す神様として信仰を
 集める。
02-11 鎌倉
空也上人立像
 像高120cm。左手には鹿の角の杖を
 を持ち、首から下げた鉦を鳴らし 履
 きこんだ草履で踏みしめる。
02-12 鎌倉
空也上人立像(2)
 空也上人が、唱える南無阿弥陀仏
 の六文字言葉が阿弥陀仏になり口
 元から飛び出たという伝説。




02-13 鎌倉
地蔵菩薩坐像
 像高は 89.7cm、一木造、玉眼、彩色
 戴金仕上げ。左手には蓮台付き宝珠
 を載せ、右手は錫杖(亡失)を握る。
02-14 鎌倉
地蔵菩薩坐像(2)
 理知的でさわやかな表情、切れ味
 するどい衣文などから運慶の作品
 とされる。
02-15 鎌倉
平清盛像
 像高は82.7cm、木造、彩色、玉眼。
 手に経巻を持って平家一門の武運
 を祈願する清盛の姿が描かれる。
02-16 鎌倉
平清盛像(2)
 手元の巻物からそらした視線や微
 妙な指の動き、自然な目線の表現
 などが特徴的。




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