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1872年の創設で日本最古の博物
館。 本館 表慶館 東洋館 平成館
法隆寺宝物館の5つの展示館から
なる。その他、管理施設がある。 |
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国宝89件、重要文化財 646件を含
む総数は12万件。 国宝52件、重要
文化財 245件を含む多数の寄託品
を収蔵している。 |
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木造菩薩立像
像高93.7cm、金箔押し、彩色仕げ
楠の一材から頭体を彫出す。頭が
大きく体が薄い、装身具が 腰前で
交差する、古代の金銅仏の特徴。 |
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日光菩薩踏下像
像高56.1cm、木心乾漆造,漆箔仕
上げ。現在の漆箔は後補。 もとは
高山寺薬師如来の脇侍。右方へ首
を傾け、左脚を踏み下げる左脇侍。 |
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日光菩薩踏下像(2)
整った顔だちや自然な肉どり
衣文表現などに天平末期の最
も正統な作品群に連なる。
月光菩薩は 東京芸大が保管。 |
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天王立像
像高163.5cm、漆箔、彩色仕上げ。カ
ツラ材一木造。頭体を縦一材で
造り、体部背面に内刳りをほどこ
す。 |
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天王立像(2)
端正な体形や 黒眼を一段高く彫り
あらわす技法に天平彫刻を彷彿さ
せるが、和様成立直前の慶派の作
風をしめす。 |
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国宝:浄瑠璃寺・広目天(1)
像高169.0cm 、檜材の寄木造、漆
箔彩色、截金仕上げ。 当初の彩色
と截金文様が残っている。
浄瑠璃寺:持国天・増長天 |
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国宝:浄瑠璃寺・広目天(2)
左手で三叉戟を(後補)支え 右手で
羂索を持つ。 大きな朝顔花弁型の
鰭袖を上腕につける。
京都博物館:多聞天 |
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中川寺・毘沙門天
像高は102cm、木造 漆箔 彩色
切金文様、玉眼の早い例。像内
には 110枚の毘沙門天の印仏が
残される。 |
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中川寺・毘沙門天(2)
温和な顔立ちは 定朝仏に通ずる
中川寺は1112年頃に創設。室町
末期には大寺院であったが 火災
により衰退、明治に廃寺となった。 |
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不動明王
像高165.2cm、桧材の割矧ぎ造り
彩色仕上げ。形相は青黒く邪悪で
眼を怒らし、左は 半眼、額に水波
の相、右牙を上、左牙を外に出す。 |
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不動明王(2)
細い手足と穏やかな表現は 平安
後期の彫刻の特色をよく示す。当
初は彫眼であったが、後に水晶を
はめる玉眼に作り直す。 |
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大日如来坐像
像高93.9cm、桧材の寄木造り。
表面に金箔を貼り、顔や髪に彩
色。丸顔、伏し眼、小唇、起伏の
ない肉どり、浅い衣文に特色。 |
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浄瑠璃寺・地蔵菩薩
像高 97.0cm、木造・彩色・截金仕
上げ。 口唇や衣文に彩色や截金
が 良く残る。蓮華座から伸びた蓮
が後頭部で花開き、円光背となる。 |
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十二神将
浄瑠璃寺伝来。東京博物館が5体
静嘉堂文庫が7体を所蔵。像高75
cm前後、ヒノキ材寄木造、割矧ぎ
造、截金、玉眼嵌入、彩色仕上げ。 |
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十二神将(2)
リアルな表情で軽快な運動感は鎌
倉彫刻の特徴。 奥行を感じさせる
体の動き、 整った形は、鎌倉期の
彫刻表現。彩色も 鮮やかに残る。 |
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菩薩立像
像高106.3cm、 切金、玉眼、金泥
塗り。上下の唇に彩色の上に薄い
水晶板をあてる現存唯一 の作例。 |
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菩薩立像(2)
肉身を金泥塗り、裙の表は朱彩の
上に截金の麻葉繋ぎの地文をおく
天衣は表裏とも彩色地に截金文様
をほどこす。 |
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文殊菩薩騎獅子像
総高193.7cm、金泥塗り、切金、玉
眼、彩色仕上げ。 獅子の銘文と体
内の文書から1273年康円の作品、
興福寺勧学院の本尊と判明。 |
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文殊菩薩騎獅子像(2)
文殊菩薩は 髻を5つ結う形で少年
の容姿で造る。渡海文殊の別名が
あるように 台座の框の上面に海の
波が描かれている。 |
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愛染明王
像高64.0cm、切金、玉眼、彩色仕
上げ。左肩にかける条帛、下半身
に着ける裙には、截金による文様
が残る。 |
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東方天(持国天)眷属
像高・東方天眷属31.9 cm、南方
天眷属32.1cm。玉眼 、彩色仕上
げ。 四天王に 従って仏法を護持
する下級の天部像で卑俗な姿。 |
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文殊菩薩騎獅光背・迦陵頻伽
文殊菩薩像および四侍者像の文殊
菩薩の光背の左側部分にある笛を
吹いている 1羽が康円が制作時の
オリジナル。右1羽は後補。 |
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秋篠寺・十一面観音立像
像高166cm、桧材の一木造、内刳り
は無し。衣文に渦文を多用。目じりを
少し上げ、高い鼻で薄い唇口を結ん
だ厳しい表情は異国的である。 |
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阿弥陀如来
像高96.9cm、切金、玉眼 、金泥塗
り仕上げ。衣には截金がよく残って
いる。来迎印を結び、前傾して左脚
を前へ出し死者を迎える姿を表現。 |
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神護寺・愛染明王
像高39cm、檜材の割り矧ぎ造、切
金、玉眼、彩色仕上げ。強い顔だ
ち、太り気味の体躯、太い衣文線な
ど鎌倉後期を代表する康円の作品。 |
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いわき市・銅造阿弥陀如来及脇侍
中尊47.5cm観音33.3p勢至33.1cm
中尊は衲衣を通肩に付け、両足先を
少し開いて蓮台に立つ。脇侍は宝冠
を付け、両手の掌を胸前で重ねる。 |
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1878年に法隆寺から皇室に献納さ
れ国に移管された49件(57体)の金
銅仏(四十八体仏)を中心に 300余
件を収蔵展示している。 東博の構
内に併設されている。 |
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四十八体仏は像高30cmから40cm
と小さいながら像彫刻のまとまった
貴重なコレクション。 大部分7世紀
の製作で渡来仏も含まれる。 |
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一光三尊仏143号(1)
像高は中尊28.7cm、脇侍20.5cm
渡来の善光寺式三尊像。 光背は
唐草に化仏を配し、火焔を描く。 |
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一光三尊仏・中尊143号(2)
中尊は通肩渦巻き頭髪、左手刀
印、 右手施無畏印。法隆寺金銅
釈迦三尊と同じ様式である。 |
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一光三尊仏・脇侍143号(3)
菩薩は頭に大きな冠をかぶり、両手
は胸の前で合わせて衣の下に隠す。
日本の仏像にない特色。 |
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銅造阿弥陀如来及両脇侍144号(1)
像高は中尊28.4cm、脇侍21cm。
台座の刻銘 (山田殿像)から蘇我倉
山田石川麻呂や山田寺との間連が
覗われる。 |
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阿弥陀三尊・中尊144号(2)
中尊の倚像は数少なく、深大寺釈
迦如来像 法隆寺塔本塑像の弥勒
如来像などがある。 |
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阿弥陀三尊・脇侍144号(3)
脇侍の頭部に観音を示す化仏と勢
至を示す水nがあり阿弥陀三尊像
としては最古の作例。 |
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菩薩半跏像156号(1)
頭部には三面宝冠を戴き、肩に
垂髪を表す。台座内部は空洞だ
が、像本体はムク鋳造。 |
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菩薩半跏像156号(2)
像高39.0p、 右手を軽く頬に当て
左脚を踏み下げる半跏像。 体に
比して頭部が大きく胴を細く作る。 |
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如来坐像145号(1)
像高30.8p、左右対称、正面観
照性等から法隆寺金堂 釈迦三
尊の中尊を思い起こさせる。 |
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如来坐像145号(2)
法隆寺金堂中尊に 比べ顔の表情
は穏やかで、頭髪や懸裳のデザイ
ンも異なる。止利派の幅を示す。 |
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如来立像151号
像高33.4p、通肩の衣が 左右に広
がり、裾の内側から足首を出す。頭
部が小さく長身に見える。 |
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菩薩半跏像158号
像高20.5p、胴や腕を極端に絞り
台座に掛かる裳なども特異な造形
で渡来系像である。 |
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菩薩半跏像157号
像高24.9p、台座全体が野中寺の
像の台座と類似するが、 頭体のバ
ランスが整い、顔立ちも穏やか。 |
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菩薩半跏像159号
像高22.9p、目が二重瞼の童顔
三面頭飾を頂き台座に半跏する。
体部や台座は連珠文を装飾する。 |
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菩薩立像165号
像高 22.4p宝珠と三日月状山形宝
冠を戴く。 冠帯を垂らし天衣は左右
相称で鰭状。 |
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菩薩立像166号
像高 23.1p、宝冠を戴き、蕨手
状の垂髪。 鰭状の天衣が 真直
ぐに垂れる。宝玉を両手で握る。 |
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観音菩薩176号
像高29.3cm、銅製鍍金仕上げ。三
面頭飾の正面に化仏を、右手に小
珠をもつ観音像。体にくらべて手足
が大きく,二重瞼、童子形を示す。 |
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観音菩薩182号
像高30.9cm、銅製鍍金仕上げ。右
手を胸前にそえ、 頭飾に阿弥陀の
化仏を付ける。 膝上の天衣に一花
を置く様式は白鳳の像にみられる。 |
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観音菩薩183号
像高31.4cm、銅製鍍金仕上げ。 三
面頭飾をつけ,正面にX状の瓔珞を
懸ける。幅の広い顔立ちには、白鳳
期の穏やかな雰囲気がある。 |
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摩耶夫人及び天人像
摩耶夫人16.5cm、天人像12cm前
後、銅製鍍金仕上げ。庭園を散策
中、木の枝に右 手を伸ばしたとこ
ろ、腋から釈迦が生まれる。 |
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摩耶夫人及び天人像(2)
立体的な群像としては希有の作例。面貌や骨太い体躯には飛鳥の古様
がうかがえ,衣文の表現も独特のう
ねりと鋭さが認められる。 |
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