唐招提寺
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唐招提寺
 聖武天皇の招きに応じ、753年苦難
 の末、渡来した鑑真和上は、5年間
 で東大寺で授戒の制度を確立する。
 その後 天武天皇の皇子の旧宅を賜
 り、759年に唐招提寺を創建。

金堂内陣(1)

金堂
 奈良時代の寺院金堂では唯一の
 遺構。横幅28.m、奥行き14m、高
 さ15.mの寄棟造。手前は 開放空
 間の吹き放しで正面にある8本の
 太い柱は緩やかなエンタシス円柱。

金堂(2)
 平成の大修理では屋根瓦や鴟尾
 の取り換え、耐震補強等を実施。
 堂内には 中央に盧舎那仏、左に
 千手観音立像、右には 薬師如来
 立像など国宝の仏像を安置。

金堂内陣(2)

01-1 天平
国宝:盧舎那仏本尊
 座高304.5cm 、脱活乾漆造。金堂
 の本尊。光背の化仏の数は本来千
 体だが 864体が残る。

01-2 天平
国宝:盧舎那仏本尊(2)
 盧舎那仏の浄土・ 蓮華蔵世界では
 個々の千体仏に百億の浄土があり
 そこで百億の釈迦が教えを説く。

01-3 平安前期
国宝:盧舎那仏左脇侍・薬師如来
 像高3.36m 、木心乾漆造、漆箔仕
 上げ。光背は幅が広すぎ、他の像
 の光背を転用したものと推定。

01-4 平安前期
国宝:盧舎那仏左脇侍・薬師如来(2)
 天平の作と考えられていたが、修理
 で左掌から見つかった3枚の古銭に
 より平安前期の作と判明。

01-5 天平
宝:盧舎那仏右脇侍・千手観音
 像高は5.36m 、木心乾漆造、漆箔
 仕上げ。 当初の1,000本の脇手の
 内、現在、953本が残る。

01-6 天平
国宝:盧舎那仏右脇侍・千手観音(2)
 脇手に持つ持物は その大部分が
 後補だが、宮殿、蓮華などに当初
 のものも残る。

02-1 平安前期
国宝:梵天
 像高186.2cm 、針葉樹の一木造
 乾漆併用、彩色。 鎧の上に大袖
 と鰭袖、裳を纏い、袈裟を着る。

02-2 平安前期
国宝:梵天(2)
 天衣は 乾漆を盛上げて表現する。
 台座反花に墨で描かれた人物、馬
 兎、蛙等の工人の落書きが見える。

02-3 平安前期
国宝:帝釈天
 像高は188.2cm 、針葉樹の一木造
 乾漆を併用した彩色仕上げ。
 鎧上に大袖と鰭袖の衣、裳をまとう。

02-4 天平
国宝:帝釈天(2)
 がっしりとした顔に大ぶりの目鼻を
 配した重厚な表情や 分厚く重量感
 ある体躯の造形などに特徴。

03-1 平安前期
国宝:四天王・持国天
 像高185.0cm、木造・乾漆併用の
 彩色仕上げ。 甲冑で身を固め口
 を曲げて左手で剣を構える。

03-2 天平
国宝:四天王・持国天(2)
大ぶりで重厚感のある作風には大陸
的な気分がある。

03-3 平安前期
国宝:四天王・増長天
 像高 187.2cm 、木造・乾漆併用
 彩色仕上げ。 口を大きく開らき
 右手を振り上げ鈷を持つ。

03-4 天平
国宝:四天王・増長天(2)
鑑真和上を介して流入した唐代の
最新の仏像様式が、反映されてい
る。口を大きく開く表情に迫力があ
る。

03-5 平安前期
国宝:四天王・広目天
 像高は186.3cm、木造・乾漆併用
 彩色仕上げ。甲冑を纏い 右手に
 筆、左手に経文を持つ。

03-7 平安前期
国宝:四天王・多聞天
 像高は188.5cm、木造・乾漆併用
 彩色仕上げ。 右手に宝塔、左手
 に戟を持ち、実直な表情で佇む。

03-6 天平
国宝:四天王・広目天(2)
表情は口を固く結び、静かな厳しさを
感じさせる。

03-8 天平
国宝:四天王・多聞天(2)
引き締まった表情でたたずむその
姿には、広目天像と同様に静かな
厳しさを感じる。

御影堂
興福寺の別当坊の一乗院宸殿の
遺構。県庁や裁判所の庁舎として
利用していたものを、1964年当地
に移築した。

04 天平
国宝:鑑真和上坐像
 像高 80.1cm、脱活乾漆造、彩色仕
上げ。現存する最古の肖像彫刻。
 両手で禅定印を結ぶ。

講堂
 平城宮の東朝集殿を移し講堂にし
 たもの。現存する唯一の平城宮の
 建物。 宮殿建物の美しさを偲ぶこ
 とができる。

 講堂(2)
 移築時に、切妻造から入母屋造に
 して、天井を張り、窓や出入口など
 を設けている。 鎌倉期の弥勒仏坐
 像と国宝持国天、増長天を保管。

御影堂内陣
 襖絵は 1981年に鑑真和上に捧げる
 ために奉納された。東山魁夷が12年
 間、専心制作した。

05-1 天平
国宝:伝持国天
 像高約130cm、カヤ類の針葉樹の
  一木造 。ずんぐりとした体躯なが
 ら、緻密な彫刻が施される。

05-2 天平
国宝:伝持国天(2)
増長天と比較し、 体躯の動きは多
少ぎこちない。細かく彫刻された衣
紋の緻密さは類例がない

05-3 天平
国宝:増長天立像
 像高約 130cm、カヤと思われる針
 葉樹の一木造。唐からの渡来仏師
 により作像。

05-4 天平
国宝:伝増長天(2)
ずんぐりとした力強い体型は、唐代
の仏像を手本としており、鑑真和上
に同行した仏師の作といわれる

05-5 鎌倉
講堂 本尊・弥勒如来
 像高は 284cm 、ヒノキの寄木造。
 目鼻立ちも大きくはっきりとした力
 強い表情。

新宝蔵
 1970年に校倉造を真似て建てられ
 た収蔵殿。如来形立像など天平様
 とは異なる唐招提寺様式の仏像を
 保管。

06-1 天平
国宝:伝薬師如来
 像高:165cm 、渡来仏師がカヤ材
 を用いて造立 。大らかで量感のあ
 る立体的な造形を持つ。

06-2 天平
国宝:伝薬師如来(2)
 平安仏の特徴であるがっしりとした
 下半身などに次代を先駆ける天平
 末期の革新的な仏像。

06-3 天平
国宝:伝衆宝王菩薩
 像高173.2cm、内ぐりもなく台座の
 一部まで一木から彫り上げた古様
 なつくりの像。

06-4 天平
国宝:伝衆宝王菩薩(2)
 三眼多臂の不空羂索観音。天衣の
 布の質感など天平仏にない特徴か
 ら渡来仏師が造立。

06-5 天平
国宝:伝獅子吼菩薩
 像高は171.8cm 、台座の一部まで
 カヤの一木造。三目四臂の不空羂
 索観音として造られたもの。

06-6 天平
国宝:伝獅子吼菩薩(2)
 上半身には条帛と共に鹿皮を纏
 う。大らかな唐風の作風が 特徴
 的な唐招提寺様の像

06-7 天平
国宝:伝大自在王菩薩
 像高は169.4cm、カヤの一木造。
 天衣の布の質感などに特徴があ
 り渡来仏師による造立。

06-8 天平
新宝蔵:如来形立像
 像高は154cm、カヤの一木造。
 脚の長い腰高な体形は唐招提
 寺のトルソーとの異名あり。

08-9 天平
新宝蔵:金堂の鴟尾
 高さ1.2m重さ185kg、金堂の屋根
 の西側のもの。天平期に作られて
 た道具瓦としては唯一のもの。

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